「口からはじまる全身の健康」研修会を開催しました

レポート

テーマ:‐口からはじまる全身の健康

2016年10月17日(月)14:30~17:00

大手町サンケイプラザにて日本口腔保健協会主催「保健事業推進研修会」を開催しました。

会場は満席で大盛況。参加者の声は最後にご紹介します。

 

講演1 医学・医療と社会科学 -口腔の医療社会学的研究-

講師 新潟医療福祉大学名誉教授 米林喜男氏

 

「医学は自然科学か、それとも社会科学か」

我が国においては今なお医学を自然科学とみなす文化(考え方、感じ方、行動の仕方)が色濃く残っている。

米国では2015年にMCAT(Medical College Admission Test 医科大学進学共通試験)の内容が大幅に変更され、中でも社会学が必須科目として位置づけられるようになった。その趣旨は先入観にとらわれない発想の涵養、穏やかなまたは良識のある医師の卵を見つけるためであるとされている。こうした米国における医学に対する社会学的アプローチの高まりの一端を紹介しながら、我が国においてもせめて医学は社会科学でもあるという文化が根づくことを期待したい。

合せて口腔に対する社会学的アプローチについても、QOLと関連させながら言及したい。

 

 

 

講演2 口腔は命の入り口、心の出口、そして、病の出入り口

 -ここまで解った口腔と全身疾患の因果関係-

講師 日本大学特任教授 落合邦康氏

 

「歯周病は細菌感染による慢性炎症性疾患であり、世界レベルで重要な研究テーマ」

歯肉の感染部位で増殖した細菌や細胞自身によって作られた炎症性の因子が血流によって全身に運ばれ続けると、メタボリックシンドローム、心臓病、動脈硬化、糖尿病など多くの全身疾患になることが解ってきた。最近では、歯周病が認知症にも関わっているとの研究報告がある。これらの関係を理解し予防するためには、まず、歯周病とそれが誘因となる全身疾患の全ての原因が、自分自身にあることを理解する必要がある。

われわれの体は、健康を維持するために協調性に富む優れた仕組みを持っている。しかし、加齢と共にこのバランスに変化が生じてくる。この変化を減らし「健康長寿」でいるためには、十分な栄養と心身共に健康で、明るく・楽しい社会生活を営むことが重要。その最も基礎となるのが「健康な口腔環境」といえる。

 

NHK 「ガッテン!」 落合邦康先生出演決定!

「口腔内の善玉菌と悪玉菌」

11/30水曜よる7時30分 お見逃しなく!

 

 

話題提供 歯科保健指導の展開 -口腔細菌数測定と参加者アンケート-

日本口腔保健協会 保健事業部長 小山圭子

 

平成28年度日本歯科衛生学会で発表した口腔細菌数のレベル別口腔保健状況等について報告しました。

口腔細菌数測定の参加者を対象としたアンケートを実施した結果、口腔についての関心が高くなるなど動機づけに役立っていること、歯科健診や細菌測定への継続参加を希望していることがわかりました。

学会発表内容はこちら

 

 

 

 

「口腔細菌数カウンタ」体験

口腔細菌数を1分で測定し7段階のフェイスマークで表示します。

 

 

 

 

研修会参加者の声をご紹介します

歯周病の恐さが認識できました。

単なるむし歯予防ではなく、口腔内環境改善を加入者にアピールしたいと考えます。

いつも楽しみにしています。講演1は概念としては理解できましたがお話が難しかったですね。

医学・医療は社会科学というのは最もだと思い、この考えはもっと大学で広まってほしいと思いました。

口腔と命とのかかわり、全身への影響の大きさをもっと世間に広めていけると良い。

口腔の大切さがまだまだ認知されていないように感じている。私たちももっと広めなければならないが、腸内細菌のように、メディアが取り上げてくれるといいなと思いました。

細菌測定はインパクトがあり、中高年が歯科衛生を考えるひとつのきっかけになると思う。

社会科学的アプローチが今後日本でも重要視されていくことが教育の現場で求められ、歯科の分野でもさらに大切であることがよく理解できました。

 口腔のみ独立して考えるのではなく、全身と口腔の関わりが素人にもよくわかるようご説明いただきありがとうございました。生活習慣は見直しやすいので、積極的に働きかけていきたいと思います。

講演2の歯周病は全身疾患に影響があるという部分が今後の歯科保健活動に更に役立つと感じました。

改めて口腔と全身、歯科と医科の密接な関係を認識した。

両講演共にとても参考になりました。

歯、口腔ケアの重要性がわかりました。

保健指導の実際(困難事例や成功事例)について知りたかった。

専門的な面はもちろん多面的な物の見方、取組について考えました。

 

 

 

次回も役立つ最新情報を企画いたします! お楽しみに。

▶お問い合わせ 日本口腔保健協会 保健事業部 小山 03-3818-4158

 

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