4月から新年度です。質のよい睡眠があなたの活躍を支えます!

健康情報

「春眠暁を覚えず・・・」とは、春は心地よく眠れるので朝になったことにも気づかず眠り込んでしまうという幸せな睡眠のことです。皆さまはよい睡眠をとっていますか?

睡眠障害は

睡眠障害は大きく分けると6つに分かれます。不眠症、睡眠関連呼吸障害(無呼吸低呼吸症候群等、過眠症、概日リズム睡眠障害、睡眠関連運動障害、睡眠時随伴症があり、どのタイプの睡眠障害なのかを見極めて治療を受けることが大切です。

今回は、よく耳にする睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)についての健康情報です。

SASとは

睡眠中に何かの原因で気道が閉じる、狭くなって呼吸が止まる(無呼吸)、弱くなる、いびきをかく(低呼吸)等の症状が現れ、苦しくなって目覚めることを繰り返す病気です。

SASになると

近年、社会的にも注目を浴びていますが、良質な睡眠が取れないため日中に強い眠気を起こし、判断力や集中力の低下が起こることから、重大な事故や労働災害などにつながる可能性があります。睡眠中の特徴では大きないびき、激しい体動などがみられます。

また、無呼吸、低呼吸により低酸素血症や高炭酸ガス血症になるため、心臓、肺、循環器系などに負担がかかり、高血圧、心臓疾患、脳血管障害などを引き起こし、突然死の原因になるともいわれています。その他、高脂血症、糖尿病、自律神経の異常などにも関連すると考えられています。

  

SASの検査法

睡眠に関連する問診(昼間の眠気の程度、不眠症状の既往、薬物の使用、飲酒習慣、精神的ストレス等)、健康に関する既往症や現病歴(肥満、糖尿病、高血圧、脂質代謝異常、心疾患、呼吸器疾患、うつ病等)を参考にします。また、代表的なエプワース眠気尺度という代表的な尺度があります。(10点以上で要注意、15点以上は要精検になります)

※詳細は耳鼻咽喉科医療機関にお問い合わせください。

SASの主な原因

日本における睡眠時無呼吸症候群の潜在患者は1000万から1200万人前後とも言われています。

SASの予防対策

適正体重の維持

喉や首まわりの脂肪沈着がその発症に大きく関係しています。現在SASでなくても、体重増加がSASにつながる可能性もあります。

アルコールに注意

お酒を飲んだ日はいびきをかいてしまう、そんな経験はありませんか?アルコールによって首や喉まわり、上気道を支える筋肉が弛緩して上気道が狭くなるために生じるのです。寝るときは筋肉が緩んでいますので、アルコールはSASに陥るリスクを高めることになります。寝酒の習慣は控えるのが賢明です。

口呼吸から鼻呼吸へ

アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などがあると、鼻呼吸がしにくいため口呼吸になりがちです。口呼吸の場合、咽頭が狭くなり上気道が閉塞しやすい状態になりSASに陥るリスクを高めます。思い当たる方は、耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。

睡眠薬服用の注意

睡眠薬の多くはSASを悪化させる場合もありますので、主治医とよく相談することが大切です。

寝姿勢の工夫

仰向けより、横向きで寝ると上気道の閉塞を軽減できる場合があります。抱き枕などを使って横向きで寝られる工夫をしてみるのもよいでしょう。

自分でできるワンポイントチェック!

のどを大きく開け、舌を下に出します。このときに、口蓋垂(のどちんこ)は見えていますか?

結果

クラスⅢ・Ⅳのように口蓋垂が見えていない場合は、形体的に上気道が狭い可能性があります。将来、体重増加などで首まわりに脂肪がついたりすると、より上気道を狭くして無呼吸を起こすリスクが高くなる可能性があります。

セルフチェックで不安のある場合、歯科医院や呼吸器内科・耳鼻咽喉科で診てもらいましょう。

重症なSASの治療法

基本的に肥満のある方は、減量療法が第一選択となります。その上で経鼻的持続気道陽圧療法(CPAP)、耳鼻科的な外科療法、口腔内装置、顎顔面外科療法などが選択されます。

減量療法

食事療法、運動療法を行います。

CPAP療法(Continuous Positive Airway Pressure)

閉塞や狭窄している上気道に対し、鼻から一定の陽圧の空気を送り込むことにより、舌や軟口蓋を押し上げ気道を広げる方法です

耳鼻科的は外科療法

こどもに多い原因「アデノイド」に対しては、切除して上気道の容積を拡げ、「舌の肥大」の場合は、舌縮小術により気道の容積を拡げます。これらの治療法は、小児には効果があると言われています。その他には、口蓋垂が長い、のどの奥が狭い鼻茸、蓄膿症、鼻中隔が曲がっているなどへの治療も行います。

口腔内装置

口腔内装置とは、上下歯列にマウスピースを装着して下顎を前方へ誘導・固定し、狭くなった上気道を広げて通気性をよくする装置のことです。鼻呼吸を促す効果もあります。

※口腔内装置の作製には医科医療機関(耳鼻咽喉科等)からの紹介状が必要となります。

皆さまの眠気の原因は、もしかしたらSASかも知れません。ぜひ、セルフチェックから始めてみましょう。

 

情報:健康づくりのための睡眠指針2014平成26年3月 厚生労働省健康局

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf

 

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