児童福祉週間 子どもの健やかな成長のために

健康情報

5月5日~11日は、児童健康週間です。「子どもたちが健やかに育つこと」 これは社会の宝である子どもたちに対する国民全体の願いです。子どもの健やかな成長、子どもや家庭を取り巻く環境などの諸問題について、国民全体で考えることを目的に、北海道~沖縄まで、さまざまな事業や行事を展開されています。

 

 

 

 

少年期~青年期の健康のリスクは、大人に持ち越されます

「筋力と持久力がともに低い中学生は生活習慣病になる危険性が高まる」との研究結果が出ています。心筋梗塞や脳卒中にかかる恐れが増す「代謝異常」のリスクは、筋力・持久力の高い中学生に比べ4.3倍になるといいます。成長後の健康増進には少年期の体力づくりも重要だと提言しています。(新潟大学医学部曽根博仁教授らと阿賀野市の調査より)

お口は健やかですか

むし歯は減少しています

2017年学校保健統計調査(文科省)によると、むし歯のある子どもの割合は年々減少しています。これは、学校や子どもの親のオーラルケアに対する意識が高くなったことが大きな理由にあげられます。また、フッ化物配合歯磨き剤の普及も一役買っています。

 

歯周病は低年齢化しています

歯周病は成人の約80%、小学生においても30~50%にも見られます。オーラルケアの関心は高まりましたが、「よく噛んで食べる」「噛み応えのある食品をよく食べる」などの食習慣がなくなってきていることが、口腔の自浄作用を低下させて、口腔細菌が繁殖しやすい環境を作っています。歯肉病は痛みが少く気づきにくいため、定期的な歯科健診がとても大切です。

 

口呼吸が増えています

最近、口をポカ~ンと開けて口呼吸している子どもが目につきます。写真のように上唇が凸型になっていたり、口唇全体も厚ぼったく、そのうえいつも前歯が見えている状態。このような場合、口呼吸をしている可能性が高いのです。口は呼吸器ではありませんので、ちゃんと鼻呼吸ができるように、改善策を考えましょう。

おもな原因は、

・歯並びやお口まわりの筋力が低下したことで、お口が閉じにくくなる                  ・アレルギー性鼻炎などにより、慢性的な鼻づまりがある                        ・お口で呼吸することが長年に亘り習慣化している

鼻呼吸は健康にとっても重要

・鼻を通る空気に湿気を与えて、お口の乾燥を予防する                          ・唾液の蒸発を防ぎ、口腔を浄化し、むし歯、歯周病、口臭予防になる                   ・鼻腔内の空気をきれいにする                                    ・鼻毛や鼻粘膜が、ほこりやウイルスなどが体内に侵入することを防ぐ                  ・鼻腔内の空気をあたためて、肺への負担を減らし肺の免疫力低下を予防

お口は全身の健康の入り口です。口呼吸が不要な病気の原因になっていることもありますので、気になるようでしたら、小児歯科に対応した歯医者さんでも相談してみましょう。

 

 

 

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